SS >>【SS】長と参謀

アンセルムさんとスズの小話。

いきなり風呂が爆発します笑

◆



「ったく…なんで風呂のパイプが爆発すんだよ…おかしいだろうが」


風呂がつかえない以上は川で湯浴みならぬ水浴みするしかない。
この寒空で。風邪引けといってるのかこの風呂のパイプは。
しかし汗を流したいというのは道理であるからして。


「…お…誰か居るな」


皆寒いのに川で体を流してきていたらしいが、まだ誰かが水を浴びている。
がさがさっと音を立てながら近づくと川の人影がこちらを向いた。


「誰だ」

「…なんだ長か…」

「スズか…女の子が背中流しにきてくれたのかとおもった」

「だまっｗ」


長がなんの護衛ナシにこんなトコで無防備に水浴びしてるとかちょっと問題だよな…


「…てか前隠せよ、仁王立ちすんな」

「……長じゃねぇ…長様と呼べ！！！！！！！」

「いやいやいやその前に前隠せよ、おささま」


いまそっちかよ。長って呼んだの結構前だぞ。
しかし弁慶の仁王立ちか。恥はないのか。


「………まぁ…裸で仁王立ちでもなんかかっこいいんだよな……裸のくせに……」

「あぁー！？今悪口言っただろ！ァ！」

「言ってねぇよボケ！」

「ボケだぁ？どの口が言ってんだ参謀」

「くっそ…こんなときだけ参謀言いやがって…職権濫用だ」

「ははん俺は長様だからな…何とでも言いやがれ」






このとき寒空のしたで明日咳やら微熱やらに少しうなされることになることは

まだしらない。




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仲良く言い合いしてるのが書きたかったんです＾＾
長と参謀っていう力関係がなんか好き。