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オヴスクリートのみなさんが素敵過ぎてSS描きました…
皆さんに心配されたりしたいがために、
マルスにぶっ倒れてもらいました^p^(最低な親め
小話なんでかるーく読んでやってください。
皆さんに心配されたりしたいがために、
マルスにぶっ倒れてもらいました^p^(最低な親め
小話なんでかるーく読んでやってください。
◆
寝つきも寝起きも悪かったのは認めようとおもう。
「リーダー、顔色悪いぜ」
ローリィに今日出会い一番にしかめっ面で言われる。
そんなに顔に出ているのだろうか、ならそれはそれで問題だ。
ローリィの声にシスハもクトーも心配そうにこちらを見ている。
女の子に心配顔をさせていると思ったらそれも問題だろう。
「…いつもとなんら変わりない目覚めを迎えたのだがな」
「…そう」
なんら変わりがないという部分は嘘偽りだが、
目覚めを迎えた、の部分は間違えてはいない。
「マルスさん、疲れているなら多少休むべきでは」
「…案じるでないよアンシュ…某が立ち止まるべきときではない」
心配そうに見るアンシュに少し笑いかけて見せると
水を一杯のもうかと思い注いだ。
今思えばここで水を飲まなければすべてが丸くおさまったんじゃないだろうかと思う。
「…!…ッ」
冷たい水が喉を通ったのが刺激になったのか、体の中から痛みが一瞬は知りぬけた。
思わず手からコップが滑り落ちてがしゃんっと大きな音を立てた。
その場に居た全員が反射神経過敏にこちらを向いたと思う。
先ほど顔色が悪いと指摘した彼と休むべきと忠告をくれた彼はことさら早く。
「ッリーダー!」
「…すまぬ、手が滑った」
「あんた…ッいいかげんに…!」
「…」
「…!ッ」
ローリィの手が軽く肩に触れただけでぐらっと体が傾いたのがわかった。
思わず彼が受け止める。
「ッ寝ろよ!…なんで我慢する!」
「…すま…」
目の前の彼すら白んで見えてきて、どんどん声が遠くなっていったのがわかった。
「…リーダー!……リ………ダ……」
意識が暗転する、とは良く聞くが身をもって実感するとは。
◆
次に意識がもどったときは、またさっきみたシスハとクトーの心配そうな顔が目に入った。
ルピナスが次いで額にタオルを乗せると洗面器を持ってそそくさと出て行った。
シスハが「あっ」と声をもらして嬉しそうな顔をみせる。
クトーも他の方に報告しなきゃ、と言いながら部屋を出て行った。
「よかった、マルス…いしきふめいだったんだよー?」
「…ここは…」
「リーダーの部屋だよ。…ご丁寧に鍵かかってたからさ、ラスタバンがドア壊しちゃった」
見れば確かに取り外したのか粉砕したのかドアがなくなっている。
それなら別にわざわざ部屋に運ばなくてもいいのに、と少し思った。
「アルタとアンテスタね、さっき任務に出て行ったよ。マルスによろしくって」
「そうか…」
「…でもほんとによかった、目が覚めて」
16歳らしい可愛らしい笑顔をうかべると立ち上がり、玄関のほうにむいてあ、と声を漏らした。
声の向かうほうへ目線をやると、苛立ちを隠せない様子のローリィが入って来て
説教するからでていっときな、とシスハに促した。
シスハははーいといいながら部屋を出て行った。
「…」
「…」
「……無理するんじゃねぇよ。止まれよ。休めよ。…っ」
一瞬嫌な沈黙が流れてから彼にしてはすごく小さな声が聞こえた。
「…某が立ち止まっておる時間も…止まって息をする瞬間すら惜しい…」
「そんで無理していちいち倒れるのか?馬鹿だろ…それ」
「某が…そなたらの道しるべになって先導せねばならぬ…それがオヴスクリートを立ち上げた某の永遠の勅命なのだ…」
「なら」
一呼吸おいてローリィがまっすぐこちらを向いて言い放った。
「なら…いつまでも俺たちの前に立って道しるべになれよ。道しるべがないときは俺たちは自分で歩く」
「………承知した」
道しるべがないときは自分の足で歩くから。
その言葉を聴いたら急に瞼が重くなった。
『…自ら道標を断ち歩き始めん御子たちにご加護があらんことを。』
--------------
マルスがぶったおれて心配されたり説教されたかっただけの小話^^
オヴスクの皆さんを何かしらお借りしました…!
名前だけの人は次頑張るんだから…!
それではココまで読んでくださってありがとうございました!
寝つきも寝起きも悪かったのは認めようとおもう。
「リーダー、顔色悪いぜ」
ローリィに今日出会い一番にしかめっ面で言われる。
そんなに顔に出ているのだろうか、ならそれはそれで問題だ。
ローリィの声にシスハもクトーも心配そうにこちらを見ている。
女の子に心配顔をさせていると思ったらそれも問題だろう。
「…いつもとなんら変わりない目覚めを迎えたのだがな」
「…そう」
なんら変わりがないという部分は嘘偽りだが、
目覚めを迎えた、の部分は間違えてはいない。
「マルスさん、疲れているなら多少休むべきでは」
「…案じるでないよアンシュ…某が立ち止まるべきときではない」
心配そうに見るアンシュに少し笑いかけて見せると
水を一杯のもうかと思い注いだ。
今思えばここで水を飲まなければすべてが丸くおさまったんじゃないだろうかと思う。
「…!…ッ」
冷たい水が喉を通ったのが刺激になったのか、体の中から痛みが一瞬は知りぬけた。
思わず手からコップが滑り落ちてがしゃんっと大きな音を立てた。
その場に居た全員が反射神経過敏にこちらを向いたと思う。
先ほど顔色が悪いと指摘した彼と休むべきと忠告をくれた彼はことさら早く。
「ッリーダー!」
「…すまぬ、手が滑った」
「あんた…ッいいかげんに…!」
「…」
「…!ッ」
ローリィの手が軽く肩に触れただけでぐらっと体が傾いたのがわかった。
思わず彼が受け止める。
「ッ寝ろよ!…なんで我慢する!」
「…すま…」
目の前の彼すら白んで見えてきて、どんどん声が遠くなっていったのがわかった。
「…リーダー!……リ………ダ……」
意識が暗転する、とは良く聞くが身をもって実感するとは。
◆
次に意識がもどったときは、またさっきみたシスハとクトーの心配そうな顔が目に入った。
ルピナスが次いで額にタオルを乗せると洗面器を持ってそそくさと出て行った。
シスハが「あっ」と声をもらして嬉しそうな顔をみせる。
クトーも他の方に報告しなきゃ、と言いながら部屋を出て行った。
「よかった、マルス…いしきふめいだったんだよー?」
「…ここは…」
「リーダーの部屋だよ。…ご丁寧に鍵かかってたからさ、ラスタバンがドア壊しちゃった」
見れば確かに取り外したのか粉砕したのかドアがなくなっている。
それなら別にわざわざ部屋に運ばなくてもいいのに、と少し思った。
「アルタとアンテスタね、さっき任務に出て行ったよ。マルスによろしくって」
「そうか…」
「…でもほんとによかった、目が覚めて」
16歳らしい可愛らしい笑顔をうかべると立ち上がり、玄関のほうにむいてあ、と声を漏らした。
声の向かうほうへ目線をやると、苛立ちを隠せない様子のローリィが入って来て
説教するからでていっときな、とシスハに促した。
シスハははーいといいながら部屋を出て行った。
「…」
「…」
「……無理するんじゃねぇよ。止まれよ。休めよ。…っ」
一瞬嫌な沈黙が流れてから彼にしてはすごく小さな声が聞こえた。
「…某が立ち止まっておる時間も…止まって息をする瞬間すら惜しい…」
「そんで無理していちいち倒れるのか?馬鹿だろ…それ」
「某が…そなたらの道しるべになって先導せねばならぬ…それがオヴスクリートを立ち上げた某の永遠の勅命なのだ…」
「なら」
一呼吸おいてローリィがまっすぐこちらを向いて言い放った。
「なら…いつまでも俺たちの前に立って道しるべになれよ。道しるべがないときは俺たちは自分で歩く」
「………承知した」
道しるべがないときは自分の足で歩くから。
その言葉を聴いたら急に瞼が重くなった。
『…自ら道標を断ち歩き始めん御子たちにご加護があらんことを。』
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マルスがぶったおれて心配されたり説教されたかっただけの小話^^
オヴスクの皆さんを何かしらお借りしました…!
名前だけの人は次頑張るんだから…!
それではココまで読んでくださってありがとうございました!
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