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PDD企画 カステラ

第一イベント・ようかいの森
咒さん@みかんピールさん お借りしております!

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朝騒がしい日和に甘い香りが立ちこめる。
商人連合も慌ただしく仕入れをしたり人が出入りしている。


「よし、そこでかえんほうしゃだタマ!」
「シャー!」
「おいキツい!緩めろ!!!」


軽く傍のフォッコを小突くと、作っていた菓子をかまどに入れた。
(彼がつくったものなのだろうか、造形はわりと綺麗な菓子だ。)
火をくべてくれているフォッコにその場を任せて紅茶を2杯いれる。
1杯は自分のもの、もう1杯は、先ほどからこのやりとりを見守っているその人のものだ。


[上手く出来そうですか?]
「ああ、タマのおかげで保存食に良さそうな程よい甘さのができそうだ」


見守っていた人は、スラスラと綺麗な筆記で文字を綴って行く。
その人に紅茶を出し、向かい側に座る。


「それはそうと、聞いたかダンジョンの話」
[ああ、皆が噂していました]
「なんでも奇々怪々だという噂だ」


楽しそうに笑ってみせると紅茶に口を少し付けたその人は少し顔をあげた。
"奇々怪々"。
その言葉に反応するのは自分が異形であるからだろうか。
それはその人も自分もたいした違いは無い。


[奇々怪々]
「そう、…ヒトじゃないものが出るかもしれない 憶測だが」
[行くんですか、カステラさん]
「当たり前だろう、お前は行かないのか」
[私は…]


"奇々怪々"に言葉をにごしたその人は、困ったように視線をさまよわせてみせた。


「興味があるだろう、奇々怪々」
[ないわけじゃないですけれど]


だって私がそうだから。
今にもそれをこぼしそうなその人の顔をピッと指差す。


「今日保存食を作るためだけにお前とタマを呼んだとおもってるのか?」
[……]
「僕と一緒にこい、今回はお前が適任だ」


少し目を丸くした(ように見えたがどうだろう)
その人は、少し顔をほころばせてみせて、こくんと頷いた。




「今日の菓子は持ち運び用だ、手伝え咒」
[はい、カステラさん]






ずっと見守っていたその人、咒は筆記用具をそっと机において、立ち上がった。


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咒さん@みかんピールさん お借りしました!

カステラと咒さんのペア結成時のお話です!
カステラが勝手に誘うんですが、咒さんがわりと嬉しそうにオッケーしてくれるというお話をしたので…(*´◒`*)
"その人"表現は全部咒さんのことでした〜

ようかいのもりということは入らないとわからないみたいなので噂で奇々怪々なんじゃないかって流れてたらいいなという捏造妄想です


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