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届くことのない5のお題


追記から03. 私の言葉が君に届く前に
マルシエ。逆とも取れるけど^^
いちゃいちゃしてるので注意!
…のわりにはちょっとシリアス。











それが君の決めたことなら僕は止めはしないよ


薄く笑った君が言った決別の言葉。
亡くなって、父をも間引いていった母は
自分から一族をも間引いていった。


ともに来てはくれぬのか


そして幼きころから同じ時間を生き同じものを食べ生きてきた
君のこの手を離さなければならなかったのだ



--



「何…考えてたの」


少し冷たい手がゆっくりと頬をすべっていく。
こんなにも冷たい体なのに、抱きしめていると暖かいと感じるのは
やはり人肌恋しいということなのだろうか。


「…別に」

「…うそつき…コホッ」


自分が出て行くときのことを思い出していたなどと伝えたら、
きっとこの穏やかな顔は少し困ったように眉をひそめるだろう。
そんな顔を今見たくはなかった。


「お前をこのまま連れ去れたら一番幸せだと思っただけだ」

「……何回も…きいたよそれは」


この腕の中の小さな彼を無理矢理つれて去ることは簡単だろう。
連れ去ることの代償の"彼の心"をいとわないとしたらの話だが。


「離れている時間がつらい…」

「…」

「傍に置いておきたい」

「……マルスが帰ってきてよ…」


か細く言う彼の語尾は小さく消えてなくなってしまいそうで。
彼はその返事がNOだということを知って言っている。
それはこちらとて同じことで。


「…ッ、…ッ」

「……何も考えないでおこう…今が幸せなのだから」

「…うん」



お互いの首に手を回しあってくっつくと、
心臓の音がまるで一つになったような気がする。
このまま溶け合って一つになれたらお互い一番幸せなのに。
お互いの声は心に届いても体には届かない。



(心にしか届かない。)








私の言葉が君に届く前に
(きっと君の心には届いているのだ。)





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つまりはラブラブってことです^p^
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